働く女性健康研究センター(労災疾病等医学研究・普及活動)
- Clinical Research Center for Working Women’s Health -
女性診療科部長:和歌山労災病院 矢本 希夫
働く女性健康研究センター長:和歌山労災病院 呼吸器内科部長 辰田 仁美
目的
近年、わが国において男女雇用機会均等法や労働基準法などの重要な法律の改 正により、日本の労働人口5,432万人(平成26年)のうち約40%と、あらゆる職場への女性の進出が拡がっています。特に、パートタイム労働者1,651万人(平成26年)のうち、女性(短時間雇用者)が67.3%を占めるようになりました。これら15歳から65歳未満の働く女性は、日本の経済や産業の発展に重要な役割を果たしています。
一方、働く女性には、男性と違って、思春期後期から性成熟期を経て、更年期へと移行する年齢的変化とともに、1ヶ月ごとの月経周期(月経期・増殖期・分泌期)による女性特有のホルモン環境の月間リズムや個人が自覚できる体調の変化が繰り返し起こっています。
本研究では、このような加齢や月経周期の変調が女性の「生活の質」(Quality of Life ;QOL)、特に働く女性の「就労の質」(Quality of Working Life ;QWL)にどのような影響を及ぼしているのかを調査・研究し、これらに配慮した職場管理の在り方を探り、働く女性が安心して働ける女性に優しい職場環境の整備と、健康管理・疾病予防に対するサポートの充実を図ることを目的としました。当院は、平成16年より「働く女性の健康」研究分野として、活動をおこなっております。
第1期(H16〜H20):「働く女性のためのケディカル・ケア」研究
- 月経関連障害、更年期障害が働く女性のQuality of Working Life に及ぼす影響(PDF:602KB)
- 女性の深夜・長時間労働が精神的及び内分泌環境に及ぼす影響(PDF:263KB)
- 女性外来のモデル・システム開発に関する調査研究(PDF:602KB)
第2期(H21〜H25)「働く女性のためのケディカル・ケア」研究
- 月経関連障害、更年期障害が働く女性のQWL(Quality of Working Life) に及ぼす影響(PDF:4.5MB)
- 女性の深夜・長時間労働が内分泌環境に及ぼす影響に係る研究(PDF:869KB)
- 働く女性のストレスと疾病発症・増悪に関する研究(PDF:3MB)
- 働く女性における介護ストレスに関する研究 -女性介護離職者の軽減をめざして-(PDF:557KB)
第3期(H26〜H28)「就労支援と性差」研究
- 内分泌環境からみた女性労働者の健康管理研究
- 夜間労働が女性の健康に及ぼす影響の研究
- 副腎皮質ホルモンを指標とした女性の健康管理
- 勤務条件・職種が女性の健康に及ぼす影響についての研究