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脊椎外科(脊椎センターについて)

脊椎疾患全般の治療・手術を行っています。一般的な椎弓切除術や椎弓形成術、またはPLIFやLIF(OLIF、XLIF)などの脊椎固定術も行っています。さらに脊椎内視鏡下手術(MED,MEL)やBKPなど低侵襲手術にも積極的に取り組んでいます。

代表的な脊椎疾患

頚椎

頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎症性神経根症、頚椎後縦靭帯骨化症など

胸椎

胸髄症、胸椎後縦靭帯骨化症、胸椎黄色靭帯骨化症など

腰椎

腰椎椎間板ヘルニア(外側ヘルニア)、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、腰椎変性側弯症、腰椎分離症など

その他に、骨粗鬆症に伴う椎体骨折(圧迫骨折、圧迫骨折後偽関節、破裂骨折)などの脊椎外傷や化膿性脊椎炎に対する治療などにも取り組んでいます。

代表的な手術方法

  • LAP(LAminoPlasty):椎弓形成術

頚椎症性脊髄症や頚椎後縦靭帯骨化症などに対して行っています。

頚の後方の皮膚を切開し、骨の正中と側溝を掘削して、椎弓を広げます。そこに人工骨を設置して、神経の通り道を拡大します。術後約2週間で退院します。ネックカラーは術後1-2週間装着します。

椎弓形成術

 

  • MED (MicroEndoscopic Discectomy):内視鏡下椎間板切除術

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板外側ヘルニアなどに対して行っています。

罹患部の背中の皮膚を約18mm切開し、直径16mmの円筒レトラクターを挿入し、内視鏡で観察しながらヘルニアを摘出します。術翌日から歩行や食事も可能です。術後3日でシャワー可能で、術後5-7日で退院します。コルセットは約1か月装着します。

内視鏡下椎弓切除術

 

  • MEL(MicroEndoscopic Laminotomy):内視鏡下椎弓切除術

腰部脊柱管狭窄症、不安定性のない腰椎変性すべり症などに対して行っています。

罹患部の背中の皮膚を約18mm切開し、直径16mmの円筒レトラクターを挿入し、内視鏡で観察しながら圧迫の原因となっている部分の椎弓(骨)と黄色靭帯を切除して神経の除圧を行います。術翌日から歩行や食事も可能です。術後3日でシャワー可能で、術後5-7日で退院します。コルセットは約1か月装着します。

 

  • PLIF (Posterior Lumbar Interbody Fusion):後方進入椎体間固定術

不安定性を認める腰椎変性すべり症などに行っています。

  • LIF (Lateral Interbody Fusion):側方進入椎体間固定術

側腹部からと後方からの2つのアプローチで行い、OLIFとXLIFがあります。腰椎変性側弯症や再手術症例などに行っています。

側方進入椎体間固定術

 

OLIF(Oblique Lateral Interbody Fusion)

 

XLIF(eXtreme Lateral Interbody Fusion)

  • BKP(Baloon KypoPlasty) :経皮的椎体形成術

骨粗鬆症による脊椎(せぼね)骨折の治療法がBKPです。

BKPは全身麻酔で、背中の左右にそれぞれ約5mm切開して潰れた背骨に骨セメントを充填して、骨折した骨を固める手術です。20~30分で終了し、ほとんど出血もなく、術後早期に疼痛が軽減するため、術翌日からコルセットを装着して歩行を許可しています。ただし、術後の骨粗鬆症の治療が極めて重要になります。

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