脳腫瘍などによる嗅覚障害
嫌な臭いも香しい臭いもこれは五感の内の嗅覚の働きによるものです。これは鼻から前頭蓋底を通り嗅神経となり脳へと伝えられ、この途中で障害されると嗅覚障害がおこります。脳挫傷などの頭部のケガや脳腫瘍が原因で起こることもあります。
脳腫瘍
脳腫瘍は良性から悪性まで、または癌の転移などいろいろな種類の腫瘍が、様々な部位に様々な進行程度で生じます。脳内に生じた場合は手足のマヒやしびれ、言語障害、視力・視野障害、頭痛などが生じ、進行の遅い良性腫瘍でも水頭症を伴う場合や巨大化した場合は視力低下やけいれん発作、頭痛などを伴うことがあります。
下垂体線種
赤ちゃんができるとお乳がはり生理が止まります。これは生まれた赤ちゃんの子育てが充分にできるようお乳がたくさん出て次ぎの赤ちゃんがすぐできない様にうまく仕組まれた神の仕業です。これはプロラクチンというホルモンの働きによるものですがこのホルモンは脳下垂体で作られます。妊娠も分娩もしていないのに生理がなく乳房がはる、血液検査をするとプロラクチンの数値が異常に高い場合があります。このプロラクチンというホルモンの分泌異常は薬で起こる場合や脳下垂体の腫瘍で起こる場合などがあります。産婦人科や脳神経外科外来へ来て下さい。
モヤモヤ病
叱られて大声で泣きじゃくる子供の手足がだらりと力が抜けたり、熱いうどんやラーメンをフーフー吹いたりしたとき同じ様なことが起こる場合があります。子供に限らず大人でもあります。激しい夫婦げんかの後まだ興奮さめやらずに過呼吸ぎみになっていると手足の脱力が起こったという例もあります。これは脳循環障害が過呼吸によってひきおこされるもので、そのような方はもともと脳血管の異常を持っております。これはウィリス動脈輪閉塞症といいモヤモヤした異常血管が認められるためモヤモヤ病とも呼ばれます。血行再建術が多くされます。できるだけ早く脳神経外科受診して下さい。