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産婦人科

はじめに

第二次世界大戦から60年余りの間に、経済や文明すべてにわたって急速な著しい発展を遂げ、21世紀という新しい世紀を迎えた今日、今や我が国は世界第2の経済大国となり、また男女とも世界第1の長寿国となっています。さらに、医学の世界においても日本における医学水準は、これまた世界有数の高水準と言われています。
一方、近年の情報通信や科学技術の進歩による新しいマルチメディアの到来に合わせて、労働基準法や男女雇用機会均等法の一部改正もあって女性の「社会・職場への進出の増加、拡大」が促進され、これらの「働く女性」には「生み育てる女性」に加えて「労働力としての女性」としての期待も強く求められています。
このような急激な社会や医療環境の変化・向上などに伴って、和歌山ろうさい病院産婦人科においても和歌山県下は勿論、大阪府南部にかけての中核の高度医療施設としての役割は益々増大しており、スタッフ一同は以下のような特徴を持った産婦人科医療を実施することによって、それぞれ個々の患者さまにとって最も障害や後遺症が少なく、最適と思われる医療を提供するために努力しております。

和歌山ろうさい病院産婦人科の日常臨床の特徴

  1. 女性の一生の全ての段階に於いて、全ての領域・分野の異常や疾患に対 して最適・最善の医療を実施しております。
  2. 全ての疾患について、可能な限り入院しないでよい場合は外来で、また入院が必要な場合でもできるだけ短期間の入院期間で済むように努力しております。
  3. 性機能は勿論、女性としてのすべての機能を可能な限り温存するように努めております。もしどうしても手術が必要な場合でも、より縮小した手術を選択しております。
    1. まず子宮筋腫は勿論、子宮頚癌であっても0期や・Ⅰa 1期癌、子宮体癌では0期などの早期の方には、お腹を切らずに腟式での手術を行っており、術後の後遺症は全く認めておりません。
    2. たとえ子宮頚癌であっても0期やⅠa 1期癌などの早期の場合には、未婚の方や未妊で、これから子供を生みたい方に対しては、一週間ほどの入院で子宮を温存した手術(子宮頚部円錐切除術など)を行っており、また子宮体癌でも0期やⅠa 期でも筋層への浸潤がごく微少の場合では外来通院で約3~4ヶ月の黄体ホルモン療法で治療し、そのほとんどの方々は希望通り子供を生んでおられます。
    3. 最近とくに若年女性に急増している子宮頚部異形成(前癌病変)に対しては、可能な限りその部分のみを切除する手術を外来で実施しております。
    4. 子宮頚癌や子宮体癌であっても、45~50歳以下の比較的若年の方に対しては、原則として卵巣は摘出せずに温存することによって術後の性機能障害をなくするとともに、排尿や排便を司る神経も極力温存するように努めております。
      また術後の放射線治療は一定基準までは実施せず、放射線療法の副作用を残さず、術後の残された長い人生の質(QOL)の向上に努めております。
      一方、放射線治療が必要と思われる比較的若年の方に対しては手術の時に放射線の照射野外へ卵巣を移植しておきます。このことによって移植された卵巣は放射線の被爆をまぬがれ、温存された卵巣の機能は完全に保護され女性ホルモンを分泌し続けるのです。

特色

『女性としてのすべての機能を可能な限り温存した治療』をモットーに個々の症例に最も障害や後遺症が少なく、最適な医療を追求・実施して おります。

スタッフ

矢本 希夫 女性診療科部長
昭和49年 和歌山県立医科大学卒業
専門: 生殖内分泌・代謝学
婦人科腫瘍学、産婦人科手術学
和歌山県立医科大学非常勤講師
関西医療大学非常勤講師
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
医学博士
谷本 敏 副院長
産婦人科部長(兼)
周産期部部長(兼)
昭和54年 慶應義塾大学医学部卒業
専門: 産婦人科一般
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
日本医師会認定産業医
医学博士
尾谷 功 第二産婦人科部長
平成5年 近畿大学医学部卒業
専門: 婦人科腫瘍学、内視鏡下手術
日本産科婦人科学会専門医・指導医
母体保護法指定医
日本医師会認定産業医
医学博士
竹中 由夏 産婦人科医師
平成20年 関西医科大学卒業
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
小林 智子 産婦人科医師
平成23年 京都府立医科大学卒業
専門:産婦人科一般

診察日・担当医表

婦人科

  • 子宮がん検診、乳がん検診、子宮や卵巣などの良性・悪性疾患、内分泌疾患、不妊症、感染症、加齢に伴う諸症状などの婦人科すべての領域に対して診断・治療・カウンセリングを行っています。
  • 常に低侵襲、機能温存の治療に努めており、子宮筋腫は勿論、子宮がんでも早期であれば、原則として腟式単純子宮全摘術としています。(単純子宮全摘術の約3分の2以上は膣式で行ない、当科開設以来6000例以上施行)
  • 腹腔鏡下手術も行っています。

産科

  • 妊娠・分娩の全般につき診療を実施しております。
  • 外来での管理から分娩に至るまで、原則として同一の医師が担当する主治医制をとっております。
  • よりよい妊娠中の健康管理やより安楽な分娩のために母親学級、助産師外来、母子保健指導を、分娩後の不安や育児の疑問にお答えできるように電話訪問・育児相談を実施しております。

臨床実績

平成25年

分娩統計

分娩数 双胎 死産 早産 帝王切開 吸引分娩
403 1 2 23 78 6

手術件数

389件

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