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総合診療科

総合診療科の紹介

総合診療科がめざすもの ― 病院と地域をつなぐ、これからの医療 ―

令和8年4月、和歌山ろうさい病院に新たに「総合診療科」が開設されます。総合診療科は、特定の臓器や病気に限定されることなく、患者さんを一人の「人」として全体的に診る診療科です。「どこに相談すればよいかわからない」「複数の不調が重なり、話の整理がつかない」といった場合にも、まず受け止める病院の窓口としての役割を担います。高齢化が進み、医療がますます複雑になる中で、患者さんやご家族にとって身近で、安心して頼れる存在であることが、いま強く求められています。

総合診療科の診療は、外来や救急外来での初期対応から始まり、入院中の全身管理、さらに退院後の生活を見据えた調整へと続いていきます。診療の場面ごとに担当が変わるのではなく、必要に応じて専門の診療科と連携しながら、患者さん全体を一貫して見守ることを大切にしています。この「切れ目のない関わり」が、安心して治療を受けていただける医療体制につながります。

総合診療科は、専門診療科の代わりとなる存在ではありません。むしろ、専門医がそれぞれの分野で力を発揮できるよう、診療科同士をつなぎ、全体を整える役割を担います。専門的な治療が必要な場面では速やかに橋渡しを行い、治療後は再び主治医として患者さんに寄り添い続けます。こうした役割分担により、病院全体の診療がより円滑に機能することを目指しています。

また、地域の診療所や訪問診療の先生方にとって、判断に迷う症例の相談窓口となることも、総合診療科の大切な役割です。入院が必要な場合には病院で受け止め、退院後は再び地域へとつなぐ。その橋渡しを丁寧に行うことで、患者さんが住み慣れた場所で安心して療養を続けられる医療の実現を支えていきます。

総合診療科の新設は、単に一つの診療科が増えるということではありません。患者さんが「ここに来れば、きちんと話を聞いてもらえる」「ここに来れば、何とかなる」と感じられる病院であり続けるための、重要な基盤づくりです。患者さん一人ひとりの背景や思いに耳を傾け、医療だけでなく生活全体を見据えて支えること——それが、私たち総合診療科の基本姿勢です。小さな不安や迷いも、どうぞ遠慮なくご相談ください。

総合診療科は、「症例を集める科」ではなく、「病院と地域を回す科」です。これから、地域の医療の一助となれるよう取り組んでまいります。

総合診療科部長 田村 志宣

スタッフ紹介

田村 志宣 第二内科部長(兼)総合診療科部長
平成11年 和歌山県立医科大学卒業
平成15年 和歌山県立医科大学大学院修了
専門:総合診療内科、総合内科、呼吸器内科、血液内科、救急診療
日本専門医機構認定総合診療専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本血液学会認定血液専門医・指導医・評議員
日本救急医学会専門医
JMECCディレクター
ICLSワークショップディレクター
日本病院総合診療医学会指導医
日本プライマリーケア連合学会認定医
日本輸血・細胞治療学会認定医
難病指定医
医学博士
日本内科学会近畿支部評議員
日本病院総合診療医学会評議員
内科学会専門医部会近畿支部幹事
病院総合診療医学会近畿地区幹事
統括DMAT隊員
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