このページの本文へジャンプする

皮膚科

皮膚科の概要

皮膚は人体最大の臓器とも言われ、成人では皮下脂肪も含めると体重の約16%を占めており、体表粘膜や毛髪、爪、汗腺、皮脂腺も皮膚の一部と見なされます。そのため皮膚科で扱う疾患は湿疹、蕁麻疹、皮膚癌などに加えて脱毛などの毛髪疾患、巻き爪などの爪疾患、多汗症などの発汗障害など多種に及び、単一科で最も扱う疾患が多いとも言われています。そのため似て非なる疾患も少なくなく、一目瞭然な場合はいいですが、すぐには診断が付かない場合は、必要十分な検査が必要になることもあります。かゆくて眠れないとお困りの湿疹、蕁麻疹や、逆にかゆくも痛くもないのでそのままにしていたら皮膚癌だったということもあります。

またお肌は内臓の鏡ということばもあるように、体内の変化が皮膚に影響を与え、また皮膚の状態から内臓の病気が分かることもあります。

当院は皮膚科以外にも多くの科があり、他科との連携も密に行っています。またエコー検査、CT、MRIなどの画像検査も行えます。より精密な検査が必要な場合や、難治性の疾患である場合は、大学病院等の高度医療機関にもご紹介させて頂いています。

近年医学の進歩は目覚ましく、以前は難治例には有効な治療に乏しかったアトピー性皮膚炎、乾癬などの疾患に対しても種々の治療を行えるようになってきております。また皮膚疾患は目に見えるところに生じますので、生活の質にも深く関わってきます。そのため多くの悩みを抱えて受診して頂く方も多く、患者様とご相談しながら最適な治療を進めていければと心掛けています。

実際の診療は、基本的に火曜日は手術日になっており、その他の曜日に外来診察をさせて頂いています。外来診療では、湿疹、かぶれ、虫刺されなどのありふれた疾患や、水虫、ニキビ、とびひ、ウイルス性イボ、蜂窩織炎、帯状疱疹などの皮膚感染症、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、乾癬、掌蹠膿疱症など難治例には注射製剤が必要な疾患、外傷、火傷、皮膚良性・悪性腫瘍などの手術が必要になる場合など、皮膚に症状が生じるものはすべて対応させて頂いており、必要な方には入院の上で適切な治療をさせて頂きます。その他に脱毛症のような毛髪疾患、巻き爪などの爪疾患、多汗症などの発汗障害などにも次々に新しい治療が可能になっており、一度ご相談を頂ければと思います。

診断の補助には、水虫などの顕微鏡検査、各種アレルギー疾患に対してのパッチテストによる原因検索、ダーモスコピーを用いた皮膚腫瘍の良性悪性の診断や、直接皮膚の一部を小さく切り取り、病理検査を行う皮膚生検も行っています。

特色

巻き爪・陥入爪に対する処置(超弾性ワイヤー矯正、人工爪作製など)、乾癬や白斑などに対する紫外線療法(ナローバンドUVB)、重症アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、乾癬に対する注射製剤による治療も行っております。

スタッフ紹介

下松 達哉 皮膚科部長
平成18年 広島大学医学部卒業
平成28年 和歌山県立医科大学大学院修了
専門:皮膚一般
日本皮膚科学会専門医
医学博士
鎗山 あずさ 皮膚科医師
平成27年 和歌山県立医科大学卒業
専門:皮膚一般
平田 一希 令和元年 帝京大学卒業
専門:皮膚一般

診察日・担当医表

臨床実績

 

令和4年度

皮膚皮下腫瘍摘出術 277
皮膚悪性腫瘍切除術 25
全層植皮術 3
分層植皮術 1
皮膚皮下粘膜下血管腫摘出術 0
皮弁作成術 1
陥入爪手術
(ワイヤー矯正を含む)
6
 
このページの先頭へ