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病院長挨拶

謹賀新年

-お元気四猿を目指しましょう!

南條 輝志男

 

平成28年・丙申(ひのえ・さる)の年頭に当たり、謹んで初春のお慶びを申し上げます。皆様におかれましては、佳き新春をお迎えのことと存じます。

    昨年は皆様にとりまして如何な一年でしたでしょうか?和歌山ろうさい病院におきましては、昨年6月29日・30日に日本病院機能評価機構の機能評価を受審し、無事合格しました。7月10日には屋上にヘリポートを装備した4階建ての「災害医療研修棟」の竣工式、11月24日には電子カルテの導入、12月10日〜13日には三年前より学術交流協定を提携している中国の江蘇大学訪問等々、実り多き一年でした。

    江蘇大学は中国江蘇省鎮江市に在り、近くには名刹・金山寺があります。金山寺は和歌山県由良町に興国寺を開かれた法燈国師の留学先で、彼はここで仏教とともに金山寺味噌の製法や尺八も学び、日本に持ち帰られました。そして、興国寺の禅僧は虚無僧として尺八で托鉢・布教に廻り、尺八を全国に広め、更に法燈国師は金山寺味噌の製造過程で醤油の製法を発明(?)し、湯浅町は醤油発祥の地として全国的に有名になりました。私達5人は2日間に渡り講演と交流をし、その合間に金山寺の慈寿塔に登り、法燈国師も楽しまれたであろう揚子江の雄大な景色を眺めながら、和歌山との因縁・ご縁を痛感しました。この町には三国志の劉備が結婚式を挙げたことや、日本の阿倍仲麻呂の留学先として有名な古刹・甘露寺もあります。皆様も機会があれば是非ともご訪問され、歴史との出会いをお楽しみ下さい。

 世間では、昨年は流行語大賞「爆買い」で表現される中国パワー、国レベルでは習近平国家主席の米国から旅客機300機の爆買いなど、中国人の消費パワーを見せつけられた一年でした。嬉しいニュースとしては、大村智氏と梶田隆章氏がノーベル賞をご受賞されたことで、日本人の歴代受賞者は計24人になり、全ての氏名を記憶しておくのが困難になってきました。例年同様昨年も、フィギュアスケートの羽生結弦選手やラグビーの五郎丸歩選手など日本人アスリートの活躍に元気を与えていただきました。一方、イスラム国の残虐なテロ事件や悲惨な殺人事件などに心を痛めつけられました。今年こそ、悲しいニュースが少しでも減少することを祈念します。

 丙申の文字には「形が明らかになってくる」「実が固まっていく」という意味があり、今年は何かを始めるというよりもこれまでの頑張りが形になり、評価されるようになる年とのことです。 本年7月9日には和歌山ろうさい病院開設50周年記念式典が予定されています。これも丙申の年だからこそかも知れません。

 最後に、申年に因んで「三猿」についてご紹介します。私は40年前に国際糖尿病学会で発表のため、インドのニューデリーを訪れた時、「三猿」の原型(?)「四猿」の置物を見つけました(写真)。見慣れている目、耳、口を両手で隠している3匹の猿の右横に、股間を押さえている1匹が加わったものでした。三猿の起源については多分インドと考えられていますが諸説紛々で、かの南方熊楠までが説を著書に纏めておられます。

秩父神社には「お元気三猿」の彫刻と「見て聞き話そう、お力を授けて下さる お元気三猿」の看板があります。加齢や糖尿病などの生活習慣病により新・四猿(見ざる→見えざる、聞かざる→聞こえざる、言わざる→言えざる、やらざる→やれざる)にならないよう、アンチエイジングのため、「お元気四猿」を目指しましょう。

   本年が皆様におかれまして、ご多幸の年となりますことを祈念申し上げます。

南條 輝志男 病院長プロフィール 

南條 輝志男(なんじょう きしお)
現 職:和歌山労災病院 病院長(和歌山県立医科大学 名誉教授)

学歴および職歴
昭和45年和歌山県立医科大学 卒業
昭和59~61年米国シカゴ大学留学
平成元年和歌山県立医科大学内科学第一講座 教授
平成17年和歌山県立医科大学 学長
平成22年那智勝浦町立温泉病院地域医療研究センター 総長
平成23年和歌山労災病院 病院長  現在に至る
専門医・指導医等
  • 日本糖尿病学会専門医(研修指導医)
  • 内分泌学会専門医(指導医)
  • 日本消化器病学会専門医(指導医)
  • 内科学会認定医(指導医)
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本病態栄養学会病態栄養専門医およびNSTコーディネーター
  • 日本肥満学会専門医
受 賞
昭和58年和歌山県医学研究奨励賞
昭和61年米国Clinical Research年次集会において優秀論文に選ばれる
平成63年日本糖尿病学会賞(シオノギ・リリー賞)、 日本医師会医学研究奨励賞
平成15年日本糖尿病学会賞 (ハーゲドーン賞)
平成21年日本体質医学会学会賞
所属学会・役職など
  • 日本内科学会(功労会員)
  • 日本糖尿病学会(名誉会員)
  • 日本糖尿病協会(理事)
  • 日本体質医学会(理事長)
  • 日本糖尿病療養指導士認定機構(理事長)
  • アジア分子糖尿病学会(理事長)
  • 日本内分泌学会(功労評議員)
  • 日本病態栄養学会(理事)
  • 経済産業省医療産業研究会委員
  • 総務省地方公営企業等アドバイザー
  • 民間活力開発機構健康づくりシステム研究会委員
  • 聖マリアンナ医科大学客員教授(平成22年11月~)
  • 大連医科大学客員教授(平成25年4月~)
  • 江蘇大学客員教授(平成26年1月~)
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