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当院におけるバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に関する感染対策の お知らせ(第1報)

昨年より、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が和歌山市内を中心に多数報告されています。当院でも、昨年から一部の患者さんで確認されており、感染対策の徹底、対策会議などを行って参りました。

しかし、継続して新規発生者数が少数あり、この度、和歌山市保健所や国立感染症研究所のご助言を受け、入院患者さんを対象としたスクリーニング検査を開始いたしました。

また、全病棟の衛生環境についても徹底的に見直し、感染対策に万全を期しております。

当院でのVRE検査実施状況および陽性者数

スクリーニング検査日

検査者数

VRE新規陽性者数

令和4年2月3日・4日

199

8

令和4年2月17日・18日・24日

183

3(1)

*(  )院外発生者数

この細菌によって重篤な状態になられた方はなく、すでに退院・転院されている患者さんもおられます。

その後も定期的に保菌調査を実施しており、令和4年3月7日時点では、症状のない保菌者9名の方が入院中です(院外発生を含む)。この方々は、他の疾患の治療目的で入院されています。

感染制御医師、感染管理認定看護師、感染制御専門薬剤師、臨床検査技師らを含む院内感染対策チームが中心となって、感染拡大防止に努めています。

バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)とは?

元々、ヒトの腸に存在している一般的な細菌(腸球菌)のうち、抗菌薬バンコマイシンに対する抵抗力(耐性)を獲得した腸球菌をバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)と呼びます。

それ自体の病原性は非常に弱いので、通常、VREが腸に存在するだけ(保菌)なら、無害・無症状です。健康なヒトが感染しても病気を起こすことはなく、治療の対象にはなりません。

ただし、術後や薬物療法などにより、抵抗力(感染に対する防御機能等)が低下している場合は、感染症を引き起こすことがあります。

また、VREは無症状であることが多いので、普通の検査では見つかりにくい性質があります。このため、病院では、特に気を付けて対応しなければならない細菌です。

当院で実施中の感染対策 

外部の専門家からいただいたご提案やスクリーニングの結果を踏まえ、次の対策を講じております。

  • 職員に対する感染防止対策の教育の徹底
    院内感染対策チームによる、部門、職員への個別指導により感染防止対策(標準予防策、接触感染予防策)の徹底を図っています。
  • 院内における(全病棟における)環境清掃の強化
    特にベッド周辺やトイレ、汚物処理室などの環境清掃を強化しています。共有トイレでの感染防止のため、ウオシュレットの使用を停止しています。清掃等の委託業者への指導を徹底しています。
  • 入院時スクリーニングの実施
    VREは地域的な保菌者の増加が背景にあることから、早期発見を目的とした入院時VREスクリーニング検査(保菌検査)を行っています。
  • 定期的全棟スクリーニングの実施
    入院患者さんを対象とするVREスクリーニング検査(保菌検査)を定期的に行い、院内の保菌者の広がりを把握しています。
  • 転院前スクリーニングの実施
    他の医療施設への感染拡大防止のため、転院患者さんの退院前VREスクリーニング検査を実施しています。
    *いずれのスクリーニング検査も費用は当院負担とし、患者さんへの個人負担はありません。
  • 抗菌薬適正使用の啓発を行っています。

患者様及び関係者の皆様には何かとご心配とご迷惑をおかけいたしますが、当院といたしましても今後とも安全で適切な医療を提供できるよう、更なる感染拡大の防止に最大の努力をいたします。何卒ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

今後、新たな結果や情報が入りましたら適宜当院ホームページにおいてご報告申し上げます。

※VREの詳細につきましては、以下のQ&Aをご覧ください。
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症Q&A【和歌山感染危機管理支援ネットワーク作成】

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